皆さん、こんにちは。
最近「スマホ認知症」という言葉を知りました。
とても気になって調べてみました。
スマホ認知症とは、スマートフォンの使用により脳が疲労し、認知症と似た症状が出ている状態です。正式な病名ではありませんが、30代〜50代を中心に増加傾向にあると言われています。
特徴的なのは、スマホ依存による脳の過労が原因で、アルツハイマー認知症と類似した症状を呈することです。ただし、これらの症状は一過性で回復するケースが多いため、適切な対応をすれば改善が可能のようです。
スマホ認知症の主な症状
1. 記憶に関する症状
- 記憶力の低下
- 物忘れが増える
- 覚えたことをすぐに忘れてしまう
2. 集中力に関する症状
- 集中力の散漫
- 一つのことに集中できない
- 仕事や家事の能率が落ちる
3. 言語に関する症状
- 言語障害
- 言葉が出てこない
- 話がまとまらない
4. 日常生活への影響
- 物忘れや集中力、記憶力の低下などの症状が出てしまい、そのまま放置していると日常生活で大きな影響が出る可能性がある
スマホ認知症と通常の認知症の違い
スマホ認知症は通常の認知症とは大きく異なります。最も重要な違いは、スマホ認知症は認知症と違ってしっかりと対策をとることで治ると言われていることです。
また、スマホ認知症は一般的な認知症とは異なり、周囲に気づかれることはありません。本人も自覚症状がないまま症状が進行してしまうという特徴もあります。
なぜスマホ認知症が起こるのか
1. 脳の疲労
スマートフォンの長時間使用により、脳が常に情報処理を行い続けることで疲労が蓄積されます。
2. 情報の過多
スマートフォンから大量の情報が絶え間なく入ってくることで、脳の処理能力が追いつかなくなります。
3. 睡眠の質の低下
スマートフォンの画面から出るブルーライトが睡眠の質を低下させ、脳の休息を妨げます。
4. 依存的な使用
気づかないうちに長時間使用してしまい、脳が休む時間がなくなってしまいます。
具体的な例
会社員のCさん(45歳)の場合
電車の中でも、休憩時間でも、家に帰ってからもスマートフォンを見続けていました。だんだん、会議で話した内容を忘れたり、家族との約束を忘れたりするようになりました。
主婦のDさん(38歳)の場合
家事の合間にスマートフォンでSNSを見ることが増えました。気がつくと、買い物リストを忘れたり、料理の手順を間違えたりすることが多くなりました。
高齢者のEさん(70歳)の場合
一人暮らしで近隣に知り合いも少ないという高齢者の場合、誰かに注意されることもなく何時間でもスマホを使い続けることができてしまうため、スマホ認知症になる危険性が高まる状況になりました。
対処方法と予防策
1. デジタルデトックス
スマホ認知症の治療法は、完全には確立されていませんが、長時間の使用が脳に悪影響を与えることは分かっています。そのため、意識的にスマートフォンから離れる時間を作ることが大切です。
具体的な方法:
- 1時間に10分はスマートフォンから離れる
- 食事中はスマートフォンを触らない
- 寝る前の1時間はスマートフォンを使わない
2. 睡眠環境の改善
- 寝室にスマートフォンを持ち込まない
- 質の良い睡眠を心がける
- 規則正しい生活リズムを作る
3. 家族との時間を大切にする
- 家族と話すときはスマートフォンを置く
- 一緒に食事をする時間を作る
- 散歩や外出を一緒に楽しむ
4. 段階的な改善
- いきなり完全に使用をやめるのではなく、少しずつ時間を減らす
- 代わりになる楽しい活動を見つける
- 読書や手作業など、脳を休める活動を取り入れる
5. 意識的な使用
- 何のためにスマートフォンを使うのか目的を明確にする
- 無意識の使用を避ける
- 必要な時だけ使用する習慣をつける
今日からできる簡単な対策
1. 時間を決める
- 1日の使用時間を決める
- アラームを設定して、時間になったら終了する
- 使用時間を記録して振り返る
2. 環境を整える
- 充電器を寝室から遠ざける
- 食卓にスマートフォンを置かない
- 勉強や仕事の場所からスマートフォンを離す
3. 体を動かす
- 散歩やストレッチの時間を作る
- 家族で体を動かすゲームをする
- 外の空気を吸う時間を作る
4. 目を休める
- 20分画面を見たら、20秒間遠くを見る
- 意識的にまばたきをする
- 目のマッサージをする
専門家の意見
精神科、心療内科医、認知症診療医などの専門家の情報によると、スマホ認知症は予防と改善が可能な状態だそうです。
また、近年、物忘れ外来を受診する若い世代が増加しており、そういった傾向から、スマホ認知症の発見に繋がったとされています。
注意が必要な場合
若年性認知症に繋がるリスクがあるため注意が必要とされています。特に以下の場合は専門医への相談をお勧めします
- 症状が改善しない場合
- 日常生活に大きな支障が出ている場合
- 家族や周囲の人が心配している場合
まとめ
スマホ認知症は、現代社会が抱える新しい問題です。しかし、恐れるだけでなく、家族みんなで支え合い、理解し合うことが大切です。
スマートフォンは確かに便利なツールですが、それが人と人との温かいつながりを妨げてはいけません。